「チャート」と「それを支える背景」
（ここは読み飛ばしOK）
私は、基本的には、個別企業の”業績”や、”成長性”と言ったものは”無視”している。
それは、”業績”や、”成長性”と言ったものが、「相場」には、役に立たないと言う事だからなのだが、
（誤解を頂きたくは無いが、”長期”の「投資」スタンスの方には、それは、却って当てはまらない、むしろ、それこそが、”肝要”な部分。）
なぜならば、「株価」と言うのは「需給」でしか決まらないのであって、
”業績”や”成長性”は、その「需給」を導くモノでしかないと観ているから。
無論、それは、「相場」と「投資」の違いと言う事になるのかも知れないが、
基本的に「２〜３日」乃至「２〜３週間」の滞在期間しか考えていない者には、”会社の価値”は、同じ時間に存在している他の相場参加者から、「金銭」を巻き上げる、「紙切れ」でしかない。
だからこそ、その”会社価値を表象する紙切れ”が、どのように動くのかは、
それまでの「値動き」から、判断をするしか無い。
「値動き」を記したもの＝「チャート」の事であるが、
「チャート」は、過去のモノであって、将来を予測する事には使えないと言う向きもある。
確かに、その見解は一理ある。
「チャート自身」を切り取ってそれだけで、全てが判断出来るのであれば、誰もが、失敗をする事等は無い筈であるけれど、実際にはそう言う事は無い。
ここから、上がるだろうと言う「形」であっても、下がったもの。
ここから、下がるだろうと言う「形」であっても、あがったもの。
それらは、上げれば切りは無い。
しかし、「株価」が、固定されず、値動きを伴って動く以上、その「株価」が”今”どのような「位置」にいるのか？、最低でも認識することの合理性はあると思っている。
そう言う風に考えれば、「チャート」自体は極めて”中立的な”モノと言う事になってくるだろうか。
先に、「株価」は「需給」と書いたが、
もし、「チャート」自体が”中立”なのだとするならば、その背景にある、「需給を導く動き」こそが重要になって来る。
勿論、そうは言っても、我々が「３次元」そして、瞬間の後の「４次元の世界」に存在している以上、「チャートが中立」と言っても、時の流れは止められないのだから、「チャート」それ自体が勝手に動いていくのだから、
「その動き」に影響を与える事は何か？と言う事にも考察しましょうと言う程度の事なのかもしれないが、、、、。
「チャート」と「それを支える背景」（Part２）
今日の下げについては、色々な考え方がアルと思うが、
「チャート上の現在」（日足ベース）
１）寄付きはともかく、「ボリン−３」を大きく逸脱
２）一目均衡の「雲の下限」を突破
３）この後の支えるラインは２００日線くらい
と、かなり、今後の動きに暗雲が立ち篭めて来ている感じは色濃い。
しかし、これを”週足ベース”で見るならば、
１）２００週線を切った、パラボを切ったと言うのは、残念な事だが、別にそれは影響が大きいとは言い難い事。
２）一目の基準線を割っているが、これも、「そのライン」に１円たりとて、正確にこだわるの問題。
３）とりあえず、今の段階では、５２週線が下に見えているが、昨年４月、１１月からの「上げ波動」と言う点でみれば、別に、と。
結局の所、「日足」と「週足」との間で、解釈が分かれる事になって来る。
その場合には、どちらを優先するのか？と言う事もあるけれど、
今回の下げの要因とも言われる「背景」を併せてみて行く事が重要。
「現在の背景」
１）「需給的」には、「SQ」を控えている事
２）「新興市場の分割株券」が、「５／２０」に大量に出て来る
３）今日の急落での「追証」の処理
と言った事が、国内の「需給要因」となり、
４）「イラク政策」を含めての、「株高政策」が維持されるか
５）「１５日、１６日」にかけての「国際会議」の存在
６）米国”SQ”は、２１日
７）ジョージ＝ソロスは、民主党支持
８）円安が、資金流出を意味しているのか
と言った事が国外に関わる問題か。
「まとめ」
これらの事を羅列してみて分る事は、「日足」で売られ過ぎである以上、目先に戻りは出る可能性は高い、
しかし、あく迄「戻り」であって、「撤収」を考えている向きには、絶好の場になると。
「週足」と言うか、中期的に観て、「チャート」が崩れていない以上は、米国次第と言う事になる事を考えれば、「資金動向」は、結局２１日迄不明な可能性は高い。
そして、「１９〜２０日」は、「月齢新月」
なかんずく、先の「子株環流は２０日」
そう言う事から、目先にお遊びでの取引や、「逃げる為」の取引はともかく、
全体的な「方向性」は、来週一杯は定まらないと言え、腰を入れて相場に取り組めるかどうか？は、何等かの他の動きが無い限りは、暫し「静観」と言う事になってくるだろうか？
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