「社債(仕組み債その1)」 

社債と言っても、色々なモノがあるけれど、
その中でも”悪質なモノ”と言われる”仕組み債”の一部を少々

<リンク債>

俗に、「日経平均リンク債」等と呼ばれるが、
簡単に言うならば、「日経平均が〜〜〜円を割れなければ」「何%の利子をお支払いします」
「しかし、日経平均が〜〜〜円を割れたら」「投資金額の〜〜割だけお支払いします」
と言うモノ

これだけだと、イメージが湧かないと思うので実例を

現在の日経平均が12000円として
「1年後の日経平均が9500円を割らなければ、15パーセントの利子をお支払い」と

ま、これだけだと、非常に良い条件な訳で、それは疑う余地はないのですが
しかし、問題はここから、

もう一つの条件である
「日経平均が9500円を割れれば、80パーセントだけお返しします」と言う点

こうなると、払う方は、どうしたら利子を払わないで、元本の80パーセントだけ返せば良いかを考える訳で、
「そうだ!、日経平均を9500円以下にしてやれば良いんだ!」となって来る訳です

その為、「売り叩き」と言う事をやって来る訳ですね?
(実例としては、2001年の日経平均の下げは、これが一つの大きな理由になっている)


<他社株転換社債>

これは、別称、”EB債”と言われるものですが、
やはり、「リンク債」同様に、えげつない条件が付いています

基本的には、「リンク債」と同じ様に、”どうしたら、利子を払わずに、更に元本の支払いを免れるか?”と言う点に的を絞った構造で、

「もし、”ある株”が〜〜〜円を割れなければ」「何%の利子をお支払いします」
「しかし、”ある株”が〜〜〜円を割れたら」「その”ある株”でお支払いいたします」
と言うモノ

具体例で言えば、「ソニー株が8000円を割れなければ」「15パーセントの利子」
しかし、「ソニーが8000円を割れたら」「ソニー株でお支払い」と

この、リンク債でも、他社株転換社債でも、額面と言うか、販売価格は「100万円」でしょうから?
調子良く行けば、凄い利回り〜〜♪となる所ですが、
条件をクリアー出来ないで、他の条件を満たすと、元本割れでしか帰って来ない訳です
この辺の社債のイヤラシイ所は、全然実現しそうも無い条件を付けながら、さも、買う人の利益になりそうな感じを与えるのですが、
これを作っている”外資”などは、目的の為に、「条件」を満たさせない様に持って来る訳ですね

こう言う商品を設計する為に必要なのが、所謂「金融工学」と言うモノですが、
何、「金融工学が世界を救う」等と言う本もありましたが、
”救われるのは、そう言う本を書いた学者先生と、作った胴元の証券会社”で、我々の懐は全然、救われない訳です

必ずと言う事は言いませんが?
何事も、我々が、「有利な様に」運ばれるものは少ない訳です
最近は、低金利だと言う事で、”高金利”等と言う言葉に魅力溢れていますが、
「まずもって、損するだけなので」、こういうものには近付くのは止めましょう












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